よくある質問

日本における食品安全マネジメントシステム審査員資格

1.9 食品安全マネジメントシステム審査員評価登録制度

(1)JRCA 審査員資格の構成

JRCA
審査員補
審査員
主任審査員

(2)JRCA 審査員資格基準の概要
審査員補(新規登録)の資格基準
食品安全マネジメントシステム審査員補への新規登録申請者は、4.1項から4.4項に定める要件を満たすこと。

JRCA AF140より抜粋
4.1
実務経験
① 高等学校卒業、又はこれと同等以上の教育を受けている、若しくは同等以上の学力を有していること。
② 5年以上の常勤による(フードチェーン関連産業)実務経験を有していること。
ただし、高等学校卒業後に教育期間が 1 年以上の教育機関を修了している者は、業務経験を 1 年減じることができる。
③ 2年以上の品質保証又は食品安全職務における実務経験を有していること。
品質保証又は食品安全職務における実務経験としては、例えば以下のような業務がある。

  • 畜産、水産、農業による生産
  • 食品製造、動物の飼料製造
  • 外食、中食産業
  • 食品流通、輸送/保管サービスの提供
  • 食品衛生サービス
  • 食品包装資材の製造
  • 添加物/酵素/加工助剤、農薬/肥料/洗浄剤の製造

④ 上記(1)の②及び③の実務経験に関し、当センターは申請者から提供された、通算6ヵ月以上のカテゴリ・サブカテゴリ(分類は「付属書1」参照)の業務経験について、申請するカテゴリ・サブカテゴリにおいて、用語、知識及び技能を適用する力量要件を評価する。注)カテゴリ・サブカテゴリの登録は任意とする。
⑤ マネジメントシステム審査を行う者に望ましいとされる個人的特質を備えていることの(1)及び(2)の要件を満たすこと。(1)倫理的であること、心が広いこと、外交的であること、観察力があること、知覚が鋭いこと、適応性があること、粘り強いこと、決断力があること、自立的であること。(2)4 年以上の業務上の関係がある人 2 名から推薦を受けていること。ただし、2 名から推薦を受けられない者は、雇用関係が 1 年以上に及ぶ雇用者または契約関係が 1 年以上に及ぶ契約先責任者からの1通に減じることができる。

4.2
審査員研修コースの修了及び知識の証明
4.2.1 審査員研修コースの修了
当センターが承認する食品安全マネジメントシステムのフォーマル研修コース(「付属書2」の 3 項参照)を、申請日から過去5年以内に修了していること。
注)フォーマル研修コースの修了から、すでに5年を過ぎている場合、または、ISO 22000:2005対応の研修コースである場合は、「付属書3」を参照すること。
4.2.2 基礎微生物学及び基礎化学の知識証明
以下の(1)、(2)、(3)のいずれかにより、基礎微生物学及び基礎化学のそれぞれの知識の要件を満たすこと。
(1) 高校卒業後の教育機関(大学、専門学校など)において 1 単位以上を取得
 以下の①、②のいずれかの要件を満たすこと。
 ① 高校卒業後の教育機関(大学、専門学校など)を卒業/修了し得られる成績証明書。
 ② 高校卒業後の教育機関(大学、専門学校など)で科目履修し得られる単位証明書。
注 1) 科目名として、基礎微生物学には、微生物学、基礎微生物学、応用微生物学、醗酵微生物学、食品微生物学などがあり、基礎化学には、化学、有機化学、応用化学、工業化学、化学工学、生化学、食品化学などがある。他科目については、評価時に科目内容を説明したシラバスなどの資料を確認した上で認める場合がある。過去の例では生物学4 単位取得で基礎微生物学の知識の証明と判断している。
注 2) 科目履修の例としては、放送大学では、基礎微生物学として、初歩からの生物学、暮らしに役立つバイオサイエンスがあり、基礎化学として、初歩からの化学がある。
(2) 当センターが登録した講習コース(JRCA ホームページ参照)の修了証
(3) レポート等
 以下の①、②、③のいずれかの 5000 字程度のレポートにより、要件を満たすこと。
 ① 知識証明のために作成した論述。
 ② 執筆した論文、書籍(申請者の名前が確認できること)。
 ③ 講師を務めた際のテキスト、配布資料 (申請者の名前が確認できること)
4.2.3 HACCP 教育訓練証明
以下の(1)、(2)、(3)のいずれかにより、HACCP 教育訓練の要件を満たすこと。
(1) 概ね 3 日間の HACCP 講習の修了
  以下の①、②のいずれかの要件を満たすこと。
 ① 厚生省生活衛生局食品保健・乳肉衛生課長連名通知 衛食第三十一号・衛乳第三十六号(平成 9 年 2 月 3 日)「総合衛生管理製造過程の承認制度に係る「HA CCP システムについて相当程度の知識を持つと認められる者」の要件等について」の内容を満たす講習。
 ② 農林水産省食糧産業局関係事業 食品の品質管理体制強化対策事業の対象 HACCP 研修会として認定されたことのある概ね 3 日間の講習。
(2) 高校卒業後の教育機関(大学、専門学校など)において前項の(1)①と同等である科目内容で 1 単位以上を取得
 以下の①、②のいずれかの要件を満たすこと。
 ① 高校卒業後の教育機関(大学、専門学校など)を卒業/修了し得られる成績証明書。
 ② 高校卒業後の教育機関(大学、専門学校など)で科目履修し得られる単位証明書。
注)科目内容を説明したシラバスなどの資料を求める場合がある。
(3) レポート等
 以下の①、②、③のいずれかの要件を満たすこと。
 ① 知識証明のために作成した 5,000 字程度の論述レポート。

  • HACCP の 7 原則、従来の衛生管理との違い等を理解していること。
  • ハザードの要因及び防止措置を示したハザードリストを作成について理解していること。
  • ハザード分析必要な情報を収集し、ハザード分析を行い、ハザードの原因物質、ハザードの要因及び防止措置を示したハザードリストを作成について理解していること。
  • CCP を適切に特定し、その理由を理解していること。
  • CCP に対し、管理基準、モニタリング、改善措置、検証、記録維持管理を適切に設定する方法を理解していること。
  • PRP に求められる要件を理解していること。

 ② 執筆した論文、書籍(申請者の名前が確認できること)。
 ③ 講師を務めた際のテキスト、配布資料 (申請者の名前が確認できること)

4.3
審査員倫理綱領の遵守
当センターが定める「審査員倫理綱領」(JRCA AJ140 「マネジメントシステム審査員資格基準の共通付属書」の「付属書3」参照)を遵守すること。
4.4
申請料・登録料の支払い
JRCA F2000「食品安全マネジメントシステム審査員に対する料金基準」に従って、必要な費用を当センターに支払うこと。

審査員補登録資格維持の概要

JRCA AF140より抜粋
登録有効期間 1年
継続的専門能力開発(CPD)実績時間 1年間で5時間
審査実績 審査実績を提出する必要はない
審査員倫理
綱領の順守
当センターが定める「審査員倫理綱領」(JRCA AJ140 「マネジメントシステム審査員資格基準の共通付属書」の「付属書3」参照)を遵守すること。

※「食品安全マネジメントシステム審査員の資格基準」の詳細は下記を参照願います。
https://www.jrca-jsa.or.jp/jrca/jrca_seido_b6/