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ISO 14001はISOが発行しているマネジメントシステム規格の中で、ISO 9001(品質マネジメントシステム)に次いで、世界的に広く活用されている規格です。正式名称は、「環境マネジメントシステム-要求事項及び利用の手引」です。
1996年に初版が発行され、2004年に第1回の改訂、そして今回の2015年版に再度改訂が行われ、現在第3版となっています。ISO 9001には及びませんが、ISO 14001は全世界の30万超の組織で活用されている、環境マネジメントに関するもっとも世界で活用されている文書です。
ISO 9001同様、このISO 14001規格を用いて、組織の管理の仕組みを構築し、それを第三者の認証機関(審査機関)と言われるところから審査を受け合格すると、お墨付きとも言える登録証を受け取ることができます。俗に言う、ISOの認証を取得した、というのはこのことになります。現在日本では約2.5万組織がISO 14001の認証を取得しています。
1990年代後半は京都議定書が採択されたことや国内でもエコブームが起きていた時期と重なり、多くの大企業は環境に優しい企業であることをアピールするためにもISO 14001の活用価値は大、と考え認証取得が国内ではどんどん進んでいきました。全世界でのISO 14001の認証取得件数は日本が他国を圧倒していた時期が長く続いていました。
ISO 9001同様、製造業を意識した規格とも言えますがが、製造業以外のサービス業などのあらゆる業種業態、そして大企業から従業員10名未満の小規模企業までその活用範囲を広く考えて、規格自体が進化を遂げる形で改訂を重ねてきました。
そして最新版である2015年版は、他の規格との相互活用がしやすいような文章構造になっています。規格の内容は、序文から始まり、箇条1、箇条2と続いていき、箇条10までの全部で11章構成になっています。
以下にその構成を記しておきます。
- 序文
- 1.適用範囲
- 2.引用規格
- 3.用語及び定義
- 4.組織の状況
- 5.リーダーシップ
- 6.計画
- 7.支援
- 8.運用
- 9.パフォーマンス評価
- 10.改善
という構成です。お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、この項番はISO 9001と全く同じです。その構成は、この規格もPDCAサイクルを意識して作られていますので、あくまで業務は単発で行われるものではなく、様々な部署の連係プレイで成し遂げられるものである、という経営管理の基本とも合致するものになっています。
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以下に、主なコースを挙げておきます。