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ISO 9001はISOが発行している規格であり、品質マネジメントシステムに関する要求事項を文書に表したものです。1987年に初版が発行され、その後1994年、2000年、2008年と改訂が行われ、最新の改訂が2015年に行われて現在全世界で活用されています。
ISO規格と言えば、ISO 9001とも言えるほど、その存在感は大きなものがあると言っても過言ではありません。この規格を用いて、組織の管理の仕組みを構築し、それを第三者の認証機関(審査機関)と言われるところから審査を受け合格すると、お墨付きとも言える登録証を受け取ることができます。俗に言う、ISOの認証を取得した、というのはこのことになります。
現在日本では約5万組織がISO 9001の認証を取得しています。そして世界では100万を超える組織が認証を取得しており、国際貿易をしていく上では取引条件としてISO 9001の認証取得を求めるところが世界のあちこちにある状況で、日本においてもグローバルカンパニーにおいては非常に多くの組織が認証を取得しています。しかしながら、決してISOの認証取得は大企業だけをダーゲットとしてものではありません。むしろ中小企業にこそ、ISO 9001は活用してもらいたい内容なのです。
もともとのISO 9001は品質管理、品質保証のための規格でした。そして当初は製造業を意識した規格で、製品の品質をどのように管理していくか、そしてどのように保証していくか、に焦点があてられていました。それが現在では、製造業以外のサービス業などのあらゆる業種業態、そして大企業から従業員10名未満の小規模企業までその活用範囲を広く考えて、規格自体が進化を遂げる形で改訂を重ねてきました。
最新版である2015年版は、そういう意味で、製造業とは対極と言ってもよいサービス業の方々であっても活用しやすい内容となっています。そしてその規格の内容は、序文から始まり、箇条1、箇条2と続いていき、箇条10までの全部で11章構成になっています。
以下にその構成を記しておきます。
- 序文
- 1.適用範囲
- 2.引用規格
- 3.用語及び定義
- 4.組織の状況
- 5.リーダーシップ
- 6.計画
- 7.支援
- 8.運用
- 9.パフォーマンス評価
- 10.改善
という構成です。
更にその構成は、PDCAサイクルを意識して作られていますので、あくまで業務は単発で行われるものではなく、様々な部署の連係プレイで成し遂げられるものである、という経営管理の基本とも合致するものになっています。
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