• Web日程あり
  • 品質
  • JRCA登録CPD研修コース(QMS)CPD 6時間10分
コースID:QE92

総合的品質マネジメント基礎編 小集団改善活動/品質管理教育コース

受講料
  • 【通常価格】税込価格:36,300円 (税別 33,000円)
  • 【会員価格】税込価格:32,670円 (税別 29,700円)

2024年4月1日開催コースより、コース料金が改定されました。

証明書等
修了証
定員
24名
日程
1日(9:30開講、17:00終了)
筆記試験
無し
会場
Web
【講師派遣型セミナー可】
割引
備考
※費用には、(一社)日本品質管理学会発行の「小集団改善活動の指針」及び「品質管理教育の指針」の規格書の費用を含みます。

コースの紹介

■Webセミナーにも対応■
ISO 9001に基づく"QMSの有効性を高めたい"と考えている方におすすめのコース。小集団改善活動 と 品質管理教育に焦点をあて、QMS改善の推進、効果的な人材育成・職場活性化の実践方法について、企業の第一線で実践してきた講師より、具体的な事例を交えて学びます。
※定例開催はZoomのみ。講師派遣型の場合はZoom、Teamsを選べます。

  • 日本の品質管理・品質保証をリードしてきた(一社)日本品質管理学会(JSQC)が開発した規格に準拠
  • 講師は全員、JSQC規格作成に携わったメンバー
  • 規格の理解に加え、推進・運用方法の事例を紹介
  • 適宜、ミニ演習を交え理解を促進
  • 【特典①】事前学習(ビデオ講義)を用意。総合的品質マネジメント(TQM)の概要を理解することができます。
  • 【特典②】JSQC規格進呈(小集団改善活動の指針、品質管理教育の指針)

このコースの特徴

ISO 9001を認証取得していても、QMSパフォーマンスがなかなか上がらない品質問題がなかなか減らない、という問題を抱え、何か良い方法はないかと悩んでいる組織も多いでしょう。

そのひとつの要因に、ISO 9001は要求事項を規定した規格であり、What(しなければならないこと)は示しているが、具体的な管理方法(How)は示していないことがあげられます
QMSのパフォーマンスを高めるためには、ISO 9001の要求事項に対する具体的な管理方法が有効でなければなりません。

そこで、活用できるのが、総合的品質マネジメントシステム(TQM)による取組みです。
TQMは、ISO 9001には明示されていない『How(どのように行うか)』の部分を補うことができます。
ISO 9001を認証取得している組織は、ISO 9001とTQMをうまく融合していくことで、全社的なパフォーマンス、製品・サービスの品質の向上をはかることが可能となります。
TQMを、組織が活動していく場合の要素(ブロック)にわけると、
①新製品・新サービス開発管理、プロセス保証
②日常管理、方針管理、小集団改善活動
③品質管理教育              に分類することができます。

当コースは、これらTQM活動要素のうちの「小集団改善活動」と「品質管理教育」に焦点を当てたコースとなっています。これらは、ISO 9001における「力量確保(7.2)」「改善(10.1)」などの要求事項の有効な運用を行うためのツールとして大いに役立ちます。

図.TQMの活動要素(出典:「日常管理の指針」、図2を一部改変)

「小集団改善活動」は、様々な問題・課題について、少人数のグループでスピードある取り組で解決・達成を図る活動です。さらに、小集団改善活動は、そのメンバーの育成にもつながり、さらには、コミュニケーションが活発になることで、職場の活性化をうながすことにもつながります。
当コースでは、「小集団改善活動」の具体的な進め方・効果的な進め方を、事例を交えながら学びます。

 次に、QMSを維持改善していくためには、組織の構成員一人ひとりが基本的な原則を理解し、能力を備えている必要があります。このために実施するのが「品質管理教育」です。
効果的な教育とするために、計画・実施・評価・改善ぞれぞれの段階で、何を行えばよいのかを、事例を交えながら学びます。

※参加前に、「総合的品質マネジメント(TQM)」の基礎をご理解いただくことで、より研修効果がアップします。事前学習として総合的品質マネジメント(TQM)の概要を理解するためのビデオ講義及び理解度確認を用意しています。

TQMの概要を説明した記事を掲載しています。是非ご覧ください。

こちらから、事前学習ビデオサンプルを視聴できます。(※音声が出ますのでご注意ください)

 

 

 

 

 

小集団改善活動、品質管理教育とは? 

当コースで扱う、小集団改善活動、品質管理教育とはどういう活動のことで、どういった成果を生み出すことができるのでしょうか。少し詳しく説明します。

●小集団改善活動の指針
JSQC規格では、小集団改善活動を「共通の目的及び様々な知識・技能・考え方を持つ少人数からなるチームを構成し,維持向上,改善及び革新を行うことで,構成員の知識・技能・意欲を高めるとともに,組織の目的達成に貢献する活動」(出典:JSQC規格「品質管理用語」)と定義しています。

日本における独特な品質管理手法に、"小集団活動"があります。日本民族は昔から個人行動よりも集団での行動を重要視し、また得意としてきました。春には苗を植え、秋には収穫するための多大な集団労力を一時的に必要とする農耕民族の特徴から来ていると言われています。日常管理及び方針管理の担い手についても、個人よりはチームへ依存させた方が全体の効果が期待できるとして、小集団改善活動が推進されてきました。小集団改善活動は、部署内の小集団と、部署を超えての小集団(組織横断的チーム)の2つに分かれます。また、期限を限定した小集団改善活動(プロジェクト/改善チーム)と継続的小集団改善活動(QCサークル)もあります。この指針には、チーム結成から活動までの方法の指針(ガイド)が示されています。

●品質管理教育の指針
JSQC規格では、品質管理教育を「顧客・社会のニーズを満たす製品・サービスを効果的かつ効率的に達成する上で必要な価値観,知識及び技能を組織の構成員が身につけるための,体系的な人材育成の活動」(出典:JSQC規格「品質管理用語」)と定義しています。

品質管理は、"教育に始まり教育で終わる"という有名な語録(故石川薫博士)があります。品質管理は事実に基づいて行動をする科学ですから、知識と経験が必要です。そして組織のすべての人が品質管理についての知識をもち、適切に行動することが必要です。そのためには、誰に、何を、どんな方法で、誰が教育するかを決めておかなければなりません。よって、組織における分野別、階層別の教育訓練計画を作成することが求められます。この指針は、組織における品質管理教育の計画・実践・評価・改善について具体的な指針(ガイド)を示しています。

関連コース

本コース以外に、総合的品質マネジメント基礎編として、下記のコースがございます。併せてご覧ください。
総合的品質マネジメント基礎編 日常管理/方針管理コース(QE91)
総合的品質マネジメント基礎編 新製品・新サービス開発管理/プロセス保証コース(QE93)

 

(※)(一社)日本品質管理学会(JSQC)/JSQC規格とは

(一社)日本品質管理学会は、1970年に、品質管理の発展と学理の探求をめざして設立された品質管理を専門とする団体です。学会員には、品質管理を研究する方のみでなく、実務で品質保証や品質管理に携わる方など、産業界の方も数多く入会しています。
JSQC規格は、(一社)日本品質管理学会が、品質/質に関わる事柄に関する研究及び諸活動に資すること及び品質管理の普及を目的として作成・制定した規格で、第一線で活躍している人たちが作成しています。

(一社)日本品質管理学会のホームページはこちら。http://www.jsqc.org/index.php

 

カリキュラム

開始時間
9:30
終了時間
17:00
カリキュラム
●小集団改善活動の解説と演習(午前) ●品質管理教育の解説と演習(午後) ●理解度確認テスト (午前)●小集団改善活動の基本(チーム改善活動・QCサークル活動) ●チーム改善活動の進め方 ●QCサークル活動の推進 ●演習 (午後)●品質管理教育の基本 ●品質管理教育の運営プロセス・組織体制 ●品質管理教育の計画 ●研修プログラムの運営 ●品質管理教育の評価・改善 ●演習

このコースはこんな方におすすめします。

  • QMSのパフォーマンスが上がらずお悩みの組織の方々
  • QMS/品質保証の活動に携わる実務担当者
  • QMS推進担当者・事務局
  • 経営層、管理層の方
  • ISO 9001(QMS)審査員、QMSコンサルタント

    ※TQMは、製造部門のみならず、設計・開発、営業、アフターサービス、管理・間接部門(スタッフ部門)にも有用です。

注意事項

コースの詳細情報

受講者の声

参加された方々が品質管理にとても詳しくディスカッションをすることで理解が深まった。様々な意見がきけてよかった。
「小集団改善活動」については実務において経験がありませんでしたが、コンサルティングの現場で必要だと感じていた部分だったためとても参考となった。「品質管理教育」のディスカッションでは、他の教育プロセスの基礎になると思うので参考となりました。
職場ではISO9001を運用している。教育訓練プログラムの策定や評価、不適合、改善活動にノウハウを利用できると感じた。
小集団改善活動、品質管理教育について規格内容に加えて事例を含めて解説いただき理解できました。
具体例をあげて説明されていた。
事例を示しながら、丁寧に講義していただきありがとうございました。
資料でもう少し図や絵を入れてわかりやすくしていただきたいと思いました。
テキスト内に、図や表があるページはまず最初に図表の見方を説明していただき、以降詳細について説明していただけると理解が深まったと思います。先生の説明を聞きながら、この図は何を表しているのか理解しようとしていました。
これからの小集団改善活動の方向性、考え方がわかった。
現在、社内で品質管理教育をテーマを設定して単発で行っている。研修プログラムの必要性がわかった。
体系的、全体的に話が聞けた点、企業の具体的事例を示していただいた点はよかった。
企業での実践を踏まえての話をしていただいた点は深みがあり良かった。
民間企業出身の方であり、現実的な問題点や難しいところをわかった点で説明してくださり、大変よくわかりました。

講師紹介

講師陣は全員、JSQC規格の作成に携わったメンバーです。
(回によって担当する講師が変わります)

■中條 武志(なかじょう たけし)講師  (※事前学習動画講義を担当)
中央大学理工学部経営システム工学科 教授
(一社)日本品質管理学会 フェロー(元会長 2012年~2014年)
ISO/TC176(品質)国内対応委員会 委員長
デミング賞審査委員会委員
主な著書
・こんなにやさしい未然防止型QCストーリー、日科技連、2018
・人に起因するトラブル・事故の未然防止とRCA-未然防止の視点からマネジメントを見直す、日本規格協会、2010

古谷 健夫(ふるや たけお)講師
(株)クオリティ・クリエイション 代表取締役
(一社)日本品質管理学会 フェロー・理事
デミング賞審査委員会委員
元 トヨタ自動車株式会社TQM推進部長
主な著書
・「問題解決の実践ー働く喜びに溢れる社会を目指してー」、日科技連、2018
・「“質創造”マネジメントーTQMの構築による持続的成長の実現ー」(監修)、日科技連、2013

備考

※費用には、(一社)日本品質管理学会発行の「小集団改善活動の指針」及び「品質管理教育の指針」の規格書の費用を含みます。

日程・空席情報

日程
2025年2月27日(木)
会場
Web
空席あり