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■□■ 平林良人の『つなげるツボ』Vol.83 ■□■
*** 意図する結果を達成する ***
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■□■to achieve the intended result(s)■□■
5月9日に発行されたISO/DIS9001:2015版には
「意図した成果を達成する
(to achieve the intended result(s)」という
文言が箇条「41.組織とその状況の理解」に入っています。
■□■ 毎朝のジョッギング ■□■
私は毎朝ジョッギングをしてから会社に出かけます。
今朝は雨が降っていてジョッギングができませんでしたが、
晴れていれば5:00AM頃 から30分位ゆっくりと走ります。
土曜日、日曜日は1時間くらいかけて若干遠出をします。
距離にすると5~10Km位走ります。
先日の土曜日にいつもと違ったコースを走っていましたら、
少ししゃれたパン屋さんを見つけました。
■□■ おいしいクロワッサン ■□■
なにげなく入って朝食用に3つのクロワッサンを買いました。
そこは公園の近くにあるパン屋さんで、
早朝ランナーのために朝7時から営業をしているということでした。
パンの袋を持って走りだしちょっと後悔しました。
クロワッサン3つですからたいして重くはないのですが、
両腕を大きく振る習慣で走っていた今までのフォームが
袋に邪魔されて取れないのです。
しかたなく、ルートを短縮して半分歩きながら家に帰り、
さっそく紅茶と買ってきたクロワッサンを食べました。
なにげなく買ってきたパンですから
何の期待もせずに食べたのですが、
それが随分おいしいのです。
私だけでなく家族全員がおいしいと言うのです。
皮がぱりぱりしていて香ばしい匂いとともに食欲を刺激します。
そして食べ進むと中がもちっとした味のよい核があって
そのギャップがとても新鮮でした。
■□■ 家人の要望 ■□■
家族から
「すごく美味しい!○○のクロワッサンと全然違う、
ぜひまた買ってきてね」と頼まれました。
ただ(家族には内緒でしたが)、
この公園近くにあるパン屋さんに行くには
ジョッギングコースを変更し、
買った後は袋を下げて歩くようにしなければならないことを
前回の教訓から分かっていました。
翌週、計画したルートで7:15頃そのパン屋さんに行きました。
おいしかったので今度は6個買うつもりでしたが、
すでにクロワッサンは売り切れということでした。
5~10分後には売り切れてしまうとのことなのです。
この前はたまたま運が良かったということが分かりました。
翌週はきっちり7時にパン屋に入ろうと家をでました。
いつもでしたらジョッギングする景色をゆっくり
眺めながら走るのですが、
この日は7時にパン屋さんに入らなければならないという
目標があります。
■□■ 年とともに遅くなるジョッギング ■□■
私が早朝ジョッギングを始めたのは2010年からです。
ISOの国際会議でコロンビアに行った時、
同僚のYさんが海外でも毎日早朝ジョッギングする姿をみて
マネしたのがきっかけです。
それから4年それなりに続いてきましたが、
最近スピードが落ちてきたことが随分と気になっていました。
ところが、この日は違いました。
7時きっちりにパン屋さんに入らなければならないと、
自然とピッチが速くなりますし、息も苦しくなります。
何とか7時に間に合いましたが、
もっと早く家を出ればよかったと思いました。
■□■ はたと気づくISO ■□■
そんな経験をして、はたと気づきました。
目標がしっかりとしているのと、そうでないのとでは
結果にこれほどに違いが出るということについてです。
改めておおざっぱに振り返ってみました。
パン屋さんに7時に入るという目標があるときは、
無い時に比べて50%くらいスピードが上がっていました。
スピードが落ちたのは年のせいではない、
目標がなかったからだと、
「意図した成果を達成する(to achieve the intended result(s)」
ことの意味を改めて噛みしめました。
おわり