ヒューマンエラー2 | 平林良人の『つなげるツボ』

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■□■ 平林良人の『つなげるツボ』Vol.149 ■□■
*** ヒューマンエラー2 ***
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■□■ 心のモード1:あせるモード ■□■

ヒューマンエラーは心のモードと強く影響していますが、そのモードの一つに「あせるモード」というものがあります。

あせるとは、結果を求めることだけに心がいき、結果を出すために何をしなければならないかに心が向いていないために起こる心理的現象です。

■□■ あせるとどうなるか ■□■

結果を求める心が強いと、仕事のスピードが優先されて、内容が疎かになります。

1.考えること
2.伝えること
3.確認すること
4.質を上げること
5.見直しすること

■□■ ヒューマンエラー ■□■

1~5のようなことが疎かになりますと、あせる結果次のようなことが起こります。

深く考えないことから、形だけの仕事になりがちです。最悪の場合ミスをすることになります。

あせらずに落ち着いて仕事を行うことで、しっかりとした仕事をする場合と正反対の事が起きるのです。
あせっていると、心が自分の行動に向かわず確認漏れ、ケアレスミスをしやすくなります。

■□■ 相手に思いが伝わらない ■□■

さらに悪いことに、あせっていると自分の言いたいことが相手に伝わりません。
その結果、組み作業などでミスを起こすことになります。
相手に伝えなければいけないことが整理されずに話をすることになり、相手には真意を伝えることが出来なくなります。

さらに、あせると早口で話してしまい、相手が誤解することも起きるでしょう。
噛んで含めるように話すとよく言われますが、あせっていると、とてもそんな余裕が生まれてきません。

■□■ ミスが続く ■□■

ミスは続くものです。あせっていると、小さなミスをしたときに、自分の行動に怒りを感じさらに大きなミスを誘発します。
冷静な時にはなぜミスしたかを反省しますが、余裕がない時には早く結果を得たい気持ちが優先して、修正しないまま同じことを行いますので、被害も大きくなります。

ヒューマンエラーを無くすためには、まずあせらないことです。