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■□■ 平林良人の『つなげるツボ』 Vol.42 ■□■
*** 環境人材育成 ***
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テクノファ代表取締役の平林です。
東日本大震災において、被災された皆様方の
ご安全と1日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。
大震災でしばらく中断しておりました「環境人材育成」
についてお話させていただきます。
原発事故に関する2回のお話しの前、39号において
内閣府の専門タスク・フォースの話をさせていただきました。
内閣府で議論が進む「日本の人材育成」に関しての
情報について、さらに皆さんにお伝えしたいと思います。
■□■ 環境情報の入手 ■□■
ISO14001(環境マネジメントシステム)の審査員資格を
お持ちの方は、日本で現在8,000名程度いらっしゃいます。
この方々は世の中から環境のプロとして認知されていると
私自身考えていますが、
地球温暖化問題や生物多様性の問題など、環境に関する
問題は、これからの社会人にとっては避けることが出来ない、
学ぶべき必須の分野であることは間違いありません。
新聞、テレビの報道に触れるに際しても、環境に関する
記事が登場しない日はないくらいといってよい状況になって
います。
では、皆さんはこの環境に関する知識をどのようにして
得ておられるのでしょうか。
私自身は、本業の傍ら、東京大学で環境分野の一つとて
「環境プラニング基礎論」という講座を担当して大学院の学生さん
相手に教えていることもあり、常に知識のアップデートは欠かせま
せん。
■□■ 環境プランニング学会とeco検定 ■□■
私は新聞、TV報道だけでは情報が足りなくて、業界専門誌、
業界専門雑誌にも目を通す毎日です。
ですが、何よりも環境に関する各種の専門分野に関わる
お仕事をずっとやってこられている方々との交流が大きな財産に
なっています。
その中の一つに、私自身が副会長を務めている
一般社団法人環境プランニング学会(山本良一会長)があります。
http://www.kankyo-planning.org/
同学会は、中小企業に所属する社会人の方々が環境問題に
取り組むための支援をすることを一つの目的としておりますが、
同学会の活動は、東京商工会議所が主催する「eco検定」とも
大きなつながりを持っています。
eco検定は、すっかり日本人の中で評価が定着した、環境を
勉強していくための登竜門とも言える検定となり、既に15万人の
方々が同検定に合格され、「エコピープル」という称号を得られて
います。
このように多くの方々が環境問題に関して意識をもち、
更に貢献意欲をもって試験にチャレンジされていることを
大変嬉しく思うと共に、経済環境が思わしくない中、
グローバルに見て日本人は元気がないといわれ始めていることに
対して、そんなことはない、と強く反論できる証左だと思っています。
前回お話した内閣府のプロジェクトも、eco検定のような
人材基盤の上に成り立つ制度であると思います。
■□■ 環境プランナー・ベーシック ■□■
環境の分野においても勉強を深める道はたくさんあります。
皆さんも、ご自身の興味ある分野から、今後の地球環境問題に
どのように取り組んでいくべきかということを考えて頂ければと
思います。
その一つとして、私自身が副会長を務める環境プランニング
学会が推進する資格試験『環境プランナー・ベーシック』は
皆さんが勉強する上での一つの対象としてお勧めできます。
同資格試験は、eco検定合格者(エコピープル)のための
上位資格として位置付けており、2009年に始まったばかりの
新しい資格ではありますが、今まで4回の試験を実施し、
延べ1,000名を超える合格者を輩出しております。
ご興味をお持ち頂いた方は是非、
学会の下記ホームページをご覧ください
http://www.kankyo-planning.org/top_in/basic/basic.html