Author Archives: 良人平林

テクノファの無料冊子5 | 平林良人の『つなげるツボ』

—————————————————–
■□■ 平林良人の『つなげるツボ』Vol.251 ■□■
*** テクノファの無料冊子5 ***
—————————————————–

コロナウイルスの影響で各種イベント、会合、会議が目白押しに
中止になっています。
こういう時こそ落ち着いて勉強するとよいと思います。

前回に引き続きテクノファの無料冊子、

【新入社員向け】これならわかる!ISOマネジメントシステム入門読本

「ISOマネジメントシステム入門読本」(小冊子)無料進呈!
※現在は有料でのご提供となっております。

に関して、簡単に第4章の紹介をさせていただいています。
第4章「標準化・仕組み化」の紹介です。

■□■ 標準化とは ■□■

私たちは日常生活において様々な場面でこの標準化の恩恵を
受けています。例えば電車通勤の方であれば駅で改札口を
通りますね。その際、昔は定期券を駅員さんに見せていましたが、
今はかざす方がほとんどでしょう。
ICカード乗車券(交通系電子マネー)です。

このICカード乗車券にはいくつもの種類があることはご存知ですか。
発行当初は関東のICカード乗車券では関西の電車に乗ることが
できなかったのですが、2013年に全国のICカード乗車券の
相互利用が開始され、出張に行った時などでも都度切符を買う
必要がなくなり本当に便利になりました。
これは情報のやり取りの方式が統一されている(標準化されている)
からこそできる技なのです。

標準化とは、仕事の効率性向上のために皆にとって共通の標準
(ものさし、ルールなど)を定めることです。

■□■ 日本規格協会 ■□■

日本において標準化を推進している団体のひとつに、
一般財団法人日本規格協会というところがあります。その団体の
ホームページでは標準化について以下の説明を掲載しています。

『自由に放置すれば、多様化、複雑化、無秩序化してしまう
ような「もの」や「事柄」を少数化、単純化、秩序化すること。』
標準化の役割(メリット)には主に次のものがあります。

・互換性の確保
・品質の確保
・生産効率の向上
・相互理解の促進
・技術普及
・安心、安全の確保
・環境保護

更に近年、これらを応用した形で、社会的な課題の解決、
新産業・新市場の創造、企業の経営戦略ツールなどとしての
標準化の役割も注目されつつあります。

■□■ 仕組み化とは ■□■

組織は誰か一人だけいればよい、というものではありません。
大勢の人が力を合わせて仕事を成し遂げることでお客様の評価に
つながっていきます。そのために組織運営や業務の進め方を決め、
守ることが重要です。始業、終業時刻を決め、皆が守ることも
大事な仕組み化です。

あなたがある仕事に初めてついたときに、それまでにその部署で
出来上がっていた仕事の進め方を無視して、自分勝手な仕事の
進め方をすれば、たとえ結果は問題なくても上司からはお目玉を
食らいます。結果は問題ないのだから良いではないか、と思うかも
しれませんがそれはたまたまの結果です。

過去の経験に基づいて、仕事の仕組み化がなされているのであれば、
あとから来た方はその仕組み化された手順で仕事を行うことが礼儀です。
もう少し強く言えば義務と言ってもよいでしょう。
標準化と仕組み化。とても似ている内容ですが、どちらもすべての
会社にとって必要不可欠な概念です。仕組み化も標準化の一つであり、
標準化のほうがより広い概念であることも含めて両者への理解を
深めましょう。

テクノファの無料冊子4 | 平林良人の『つなげるツボ』

—————————————————–
■□■ 平林良人の『つなげるツボ』Vol.250 ■□■    
*** テクノファの無料冊子4 ***
—————————————————–

先週に引き続き、
テクノファの無料冊子、【新入社員向け】

これならわかる!ISOマネジメントシステム入門読本

「ISOマネジメントシステム入門読本」(小冊子)無料進呈!
※現在は有料でのご提供となっております。

に関して簡単に各章の紹介をさせていただきます。
今週は第3章「PDCAを回す」となっています。

■□■ PDCAとは ■□■

会社は複数の人の集まり、つまり共同体です。そして会社にとって
大事なことは何よりも存続することです。会社の存続のためには
お客様に評価され、購入される製品、サービスの提供を続けなければ
なりません。

何をどのように作り販売(提供)していくかという計画を立て実践する、
ということの繰り返しが会社運営の基本です。
そのことを表すPDCAという用語と、その考え方は大変重要です。

PDCAとは4つの英語の言葉の頭文字をとったものです。
その4つの英語は何かと言えば、

・Plan
・Do
・Check
・Act

の4語です。

日本語で言えば、

・計画する、立案する
・実践する、実行する
・確認する、評価する
・処置する、改善する

ということになります。

■□■ PDCAサイクル ■□■

大事なことは、P、D、C、Aそれぞれがつながって一つのサイクルを
形成することです。PDCAサイクルという言い方をします。
サイクルという言葉自体、あまり聞きなれないかもしれませんね。
ライフサイクルとか核燃料サイクルという使い方をするのですが、
いずれにせよ、一つの輪をイメージするとよいでしょう。

上司から指示された仕事に一生懸命に取り組んで、期待された成果を
あげることはとても大事なことです。まずは上司に認められる仕事を
することが入社後の当面の目標になりますが、その際に、一つ注意
すべきことは、「木を見て森を見ず」ということにならないように
することです。

それと同じことがPDCAサイクル全体をしっかり見ることが大事、
ということにつながります。PDCAサイクル全体が理解できていると
やはり仕事の取り組み方、そして成果の出し方に違いが出て来ます。
PDCAサイクルは、A(Act)で終わりではなく、Aが次のPへと
つながっていくことによって、継続性(継続的改善)が生み出されます。

「PDCAを回す」という言い方もされます。周りの人との協調、連携を
意識することもPDCAサイクルを回す上で大事です。
節度をもって会社の同僚、先輩とのお付き合いをすることが期待されて
いるわけです。自分なりのやり方で周りの方と良い関係を構築していってください。
なお、経営管理のやり方は何もPDCAサイクルだけではありません。
あなたの会社ではPDCAサイクルを意識しているのか、それ以外の
手法を用いているのか、上司に聞いてみるのもよいですね。

テクノファの無料冊子3 | 平林良人の『つなげるツボ』

—————————————————–
■□■ 平林良人の『つなげるツボ』Vol.249 ■□■    
*** テクノファの無料冊子3 ***
—————————————————–

先週に引き続き、
テクノファの無料冊子、【新入社員向け】

これならわかる!ISOマネジメントシステム入門読本

「ISOマネジメントシステム入門読本」(小冊子)無料進呈!
※現在は有料でのご提供となっております。

に関して簡単に各章の紹介をさせていただきます。
今週は第2章「会社とは何か」です。

■□■ 社会の公器 ■□■

会社は利益を上げるために存在している、と言えるのですが、
会社の目的がお金だけになってしまうと、必ずと言ってよいほど
おかしな方向に進んでいってしまいます。

企業の不祥事として時々報道されるのは聞いたことがあるでしょう。
贈収賄事件などはいつの時代も世間を騒がせます。そのような中で、
私たちが常に意識するべきことは、企業活動は利益の追求のためだけに
あるわけではないという点です。

ただ、会社の存続のために、利益によって将来の会社の事業を作り
出していかなければなりません。利益を出して国に税金を納める
ことも大事なことです。税金が集まらなければ国家基盤の維持も
困難になってしまいます。

このことを理解すれば自分たちが会社という枠組みを通じて
何をしていけばよいかが見えてきませんか。
社会の公器という概念があることを覚えてください。

■□■ 三つの役割 ■□■

学校から社会人になりたての人にとって会社生活の中で担う
三つの役割とは何でしょうか。それは、

1. 部下としての役割
2. 後輩としての役割
3. 若手としての役割

です。

部下としての役割
会社では直属の上司がいます。普段の仕事の指示命令は
その上司から出され、仕事の報告、連絡、相談(通称、ホウ
・レン・ソウと言います。この言葉も覚えておきましょう!)
もその上司に対して行います。つまり社会人になりたての頃は、
社内で意識すべき人はこの上司だけ、と言ってもよい状況が
生まれます。

2. 後輩としての役割
職場には先輩がいます。先輩のだれかに教えてもらうことが
できればとても助かります。その代わりその先輩から
「コーヒー買ってきてくれないかな」と言われたら「はいっ、
行ってきます」という関係を築いておくと仕事面でもプラスに
なるものです。先輩が新入社員だった頃の苦労話などを聞かせて
もらえるようになれば、それが貴重な情報源のもなったりします。

3. 若手としての役割
部下として、そして後輩としての役割はあくまで主従の関係で
言うと「従」の方でした。ですが新入社員であっても「主」の方に
回るケースがあっても良いのです。
たとえば、「君は学生時代に相当テニスをやっていたようだから
当支店の活性化のためにアフター5に女性陣にテニスの手ほどきを
『仕事と思って』やって欲しい・・・」というようなケースです。
組織の一体感を醸成するためにテニス教室は終わった後の飲み会も
含めて、職場の風通し向上には貢献できます。

■□■ 経営の目的と目標 ■□■

経営者のみならず全社員は、会社の将来を考えることがとても
大事です。それは企業存立の目的とつながります。世の中に
どのような価値を提供していくのか、何を成し遂げようとする会社か、
ということが世の中に明確に伝わる会社ほど、高く評価され結果として
売り上げ伸ばし成長していきます。

その会社の大きなそして遠大な目的を、新入社員であってもあなたが
理解することは、社会人としての大事な第一歩です。目的を理解したら
それを達成するための目標も理解しましょう。

会社には事業計画(目標)があり、部門実施計画(目標)、課実施計画(目標)、
係実施計画(目標)とつながっています。
新人といえども個人の実施計画(目標)もあるでしょう。

テクノファの無料冊子2 | 平林良人の『つなげるツボ』

—————————————————–
■□■ 平林良人の『つなげるツボ』Vol.248 ■□■    
*** テクノファの無料冊子2 ***
—————————————————–

前号から紹介を始めたテクノファの無料冊子、

【新入社員向け】
これならわかる!ISOマネジメントシステム入門読本

「ISOマネジメントシステム入門読本」(小冊子)無料進呈!
※現在は有料でのご提供となっております。

の各章について簡単に紹介をしたいと思います。

ですが、その前に、前号の紹介で100社を優に超える組織の方々から
小冊子のご請求を頂戴しました。この場を借りて御礼申し上げます。

さてこの本冊子は【新入社員向け】として学校を出て初めて社会人
となる方向けの内容としています。
第1章から見ていきましょう。第1章「社会人としての船出」です。

■□■ 船長は自分 ■□■

あなたは仕事に関してかなり細かい部分について上司から指示を
受けたとしても、その仕事を成し遂げるのはあなた自身であることを
忘れてはいけません。小さいながらも自分の船の船長さんとしての活動、
そして心構えを持つことが期待されているのです。
はじめのうちはうまく前に進まないかもしれません。波にのまれて
転覆するかもしれません。ですが、船長であるということを忘れずに、
どうすればうまく漕ぐことができるようになるか。
小さな船であっても船長としての気概を常に持って日々の仕事を
着実にこなしていくことが大事なのです。それによってあなたの実力は
どんどん増していくと共に信用もついてきます。
一歩一歩を焦らず歩んでいきましょう。

そしてもう一つのポイントはその道を歩む決断をあなた自身がしていることを
忘れないことです。この仕事をこの会社でしたい、と希望を胸に飛び込んだ
会社が今の会社なのではありませんか。就活で苦労して何とか縁のあった
会社だからそのような気持ではなかった、という方もいるかもしれません。
しかし社会人生活をこの会社で始めよう、と最終的に判断を下したのは
あなた自身です。

会社や上司が成し遂げたいと考えることをサポートするのが今のあなたの
仕事です。会社が全体目標を決め、その目標達成のために各部署、各人に
割り当てた活動項目について、上司から実行を求められればそれを果たす
義務が社会人にはあります。

■□■ 自分を知る ■□■

ビジネスにおいては、自分はどのような人間であるかという情報の開示は
とても大事です。自分自身と向き合うということの重要さは、実は年齢を
重ねても一向に色褪せません。自分を完璧に理解している人などいない、
と言ってもよいからです。定期的に時間をとって自分自身と向き合う機会を
設けることはとても価値があります。
自分を知る、ということは人生の中であるとき1回だけ(特に就活の時でしょうか)
すればよい、というものではありません。

日本人には「一年の計は元旦にあり」として、一つの区切りをお正月に設けています。
いまは元日もお仕事、という方が増えてしまったので、ゆっくり正月休みに
自分自身に向き合う、ということがなかなかできなくなってしまっているかもしれません。
日々の小さな成長も半年、一年経つとかなりの蓄積になり、自分でもわかるくらいの
違いを感じるケースもあります。定期的に自分と向き合う習慣を是非身に付けましょう。

■□■ 自社を知る、そしてお客様を知る ■□■

大事なことは、自信を持って自分の会社の説明ができるようになるということです。
入社して半年や1年では、会社のすべてについて、このような仕事をしています、
という説明は難しいかもしれません。
ですが、自分の所属する部門ではどのようなものを扱っているか、そしてそのものが
出来上がるまでに、どのような流れで、どの部署が関与するのか、という説明が
できるようになるよう努力しましょう。

社内の部署名を覚えることもとても大事です。その上でそれぞれの部署が、
どのような仕事をしているのかを理解していきましょう。
自社で制作している会社案内やホームページで発信している情報から、
自社の理解を深めていくことも有効な方法です。就活時に一通り見ていたとしても
会社に入ったあとに改めてじっくり勉強し直すとわかることも格段に違ってきます。

そして同時にお客様を知ることも大事です。ここで言うお客様を知る、ということは、
単に誰が自社の製品を購入してくれているか、という相手の名前(会社名)だけでは
ありません。どうしてそのお客様は自社の製品を購入してくれるのか、お客様が
求めていること、期待していることは何かということが理解できると、本当の意味で
お客様のことを知った、と言えるようになります。

テクノファの無料冊子 | 平林良人の『つなげるツボ』

—————————————————–
■□■ 平林良人の『つなげるツボ』Vol.247 ■□■
*** テクノファの無料冊子 ***
—————————————————–

弊社青木社長の著作を紹介してきましたが、弊社では

【新入社員向け】これならわかる!
ISOマネジメントシステム入門読本

「ISOマネジメントシステム入門読本」(小冊子)無料進呈!
※現在は有料でのご提供となっております。

という無料冊子をお客様に配布しています。
無料とはいっても全53ページもある本格的なISOマネジメント
システムの入門編の本です。

■□■ 新人教育 ■□■

組織には毎年新しい人が入ってきます。最近の新人採用は日本
社会成熟化の証の一つでしょうか、以前(20年前くらい?)と
打って変わった多様性が特徴になっています。

新人採用は3月に学校を卒業したフレッシュマンであったり、
時期を問わず年間いつでも入社してくる転職者であったりします。
組織には組織固有の文化、風土がありますので、まずは新人には
組織の文化に馴染んでもらうことが必要です。

■□■ 組織の文化、風土 ■□■

組織の文化(culture)は次のものから構成されます(ISO 9004:2018)。

・信念:beliefs
・歴史: history
・倫理: ethics
・行動: behavior
・態度: attitudes

組織は,新人に対して組織のミッション、ビジョン,価値基準などを
まず教えると思いますが、これらは組織の文化に馴染んでもらう第一歩と
なるものです。

■□■ ISOマネジメントシステム入門読本 ■□■

文化は組織に固有な形として随所にその顔をのぞかせますが、
マネジメントシステムもそんな形の一つです。
ISOマネジメントシステム入門読本は次の初めの言葉から
始まっています。

「この本を手に取っているあなたはこれからいよいよ社会に
乗り出そうとしている、あるいは社会に出て荒波にもまれ始めた方
であろうと思います。
社会人として仕事をしていくには、今までとは違う環境の中で
自分をそこに順応させ、その上で自分の所属する会社が業績を
上げるために毎日たゆまない努力を必要とします。
それは短期決戦ではなくマラソンに例えられるような長期戦です。」

■□■ 社会、組織にはルールがある ■□■

そして次のように続いています。

「社会では基本ルールが制定され、そのルールに則ってすべての人が
活動することによって秩序だった世界が実現することはお分かりでしょう。
そのために法規制が存在しますが、法規制だけでなく、自分たちが
拠り所とする組織経営の教科書とも言えるものが世の中にはいくつもあります。
組織の構造はマネジメントシステムと呼ばれるもので作られ、そして
日々の活動が行われています。
そしてそのマネジメントシステムを作り、運用していく上で、参考としている
指南書にISOマネジメントシステム規格というものがあります。」

■□■ ISOマネジメントシステム入門読本目次 ■□■

全53ページは、ISOの規格説明は第7章と最後に回わして、多くは
組織における新人の心構えの内容構成になっています。

第1章 社会人としての船出 5
序 はじめに 5
1.1 船長は自分 6
1.2 自分を知る 8
1.3 自社を知る、そしてお客様を知る 9
第2章 会社とは何か 12
2.1 社会の公器 12
2.2 三つの役割 13
2.3 経営の目的と目標 17
第3章 PDCAを回す 21
3.1 PDCAとは 21
3.2 PDCAサイクル 23
第4章 標準化・仕組み化 25
4.1 標準化とは 25
4.2 仕組み化とは 27
第5章 マネジメントシステムを知ろう 29
5.1 指揮命令系統 29
5.2 組織図 31
5.3 連係プレー 31
5.4 唯一無二の仕組み 33
第6章 ISOを知ろう 36
6.1 ISOは民間組織 36
6.2 ISOが発行する規格 38
6.3 ISOマネジメントシステム規格誕生の歴史 39
6.4 ISOマネジメントシステム規格の骨子 40
6.5 ISOマネジメントシステム規格の種類 43
6.6 ISOの認証を取得するとは 44
第7章 マネジメントシステムを構築し運用する 48
7.1 方針と目標 48
7.2 お客様の要望 49
7.3 設計・開発 49
7.4 製造、運用 50
7.5 監視測定、データ分析 50
7.6 内部監査 51
7.7 マネジメントレビュー 51
7.8 プロセス管理 52
7.9 是正処置 53