Category Archives: つなげるツボ

テクノファの無料冊子3 | 平林良人の『つなげるツボ』

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■□■ 平林良人の『つなげるツボ』Vol.249 ■□■    
*** テクノファの無料冊子3 ***
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先週に引き続き、
テクノファの無料冊子、【新入社員向け】

これならわかる!ISOマネジメントシステム入門読本

「ISOマネジメントシステム入門読本」(小冊子)無料進呈!
※現在は有料でのご提供となっております。

に関して簡単に各章の紹介をさせていただきます。
今週は第2章「会社とは何か」です。

■□■ 社会の公器 ■□■

会社は利益を上げるために存在している、と言えるのですが、
会社の目的がお金だけになってしまうと、必ずと言ってよいほど
おかしな方向に進んでいってしまいます。

企業の不祥事として時々報道されるのは聞いたことがあるでしょう。
贈収賄事件などはいつの時代も世間を騒がせます。そのような中で、
私たちが常に意識するべきことは、企業活動は利益の追求のためだけに
あるわけではないという点です。

ただ、会社の存続のために、利益によって将来の会社の事業を作り
出していかなければなりません。利益を出して国に税金を納める
ことも大事なことです。税金が集まらなければ国家基盤の維持も
困難になってしまいます。

このことを理解すれば自分たちが会社という枠組みを通じて
何をしていけばよいかが見えてきませんか。
社会の公器という概念があることを覚えてください。

■□■ 三つの役割 ■□■

学校から社会人になりたての人にとって会社生活の中で担う
三つの役割とは何でしょうか。それは、

1. 部下としての役割
2. 後輩としての役割
3. 若手としての役割

です。

部下としての役割
会社では直属の上司がいます。普段の仕事の指示命令は
その上司から出され、仕事の報告、連絡、相談(通称、ホウ
・レン・ソウと言います。この言葉も覚えておきましょう!)
もその上司に対して行います。つまり社会人になりたての頃は、
社内で意識すべき人はこの上司だけ、と言ってもよい状況が
生まれます。

2. 後輩としての役割
職場には先輩がいます。先輩のだれかに教えてもらうことが
できればとても助かります。その代わりその先輩から
「コーヒー買ってきてくれないかな」と言われたら「はいっ、
行ってきます」という関係を築いておくと仕事面でもプラスに
なるものです。先輩が新入社員だった頃の苦労話などを聞かせて
もらえるようになれば、それが貴重な情報源のもなったりします。

3. 若手としての役割
部下として、そして後輩としての役割はあくまで主従の関係で
言うと「従」の方でした。ですが新入社員であっても「主」の方に
回るケースがあっても良いのです。
たとえば、「君は学生時代に相当テニスをやっていたようだから
当支店の活性化のためにアフター5に女性陣にテニスの手ほどきを
『仕事と思って』やって欲しい・・・」というようなケースです。
組織の一体感を醸成するためにテニス教室は終わった後の飲み会も
含めて、職場の風通し向上には貢献できます。

■□■ 経営の目的と目標 ■□■

経営者のみならず全社員は、会社の将来を考えることがとても
大事です。それは企業存立の目的とつながります。世の中に
どのような価値を提供していくのか、何を成し遂げようとする会社か、
ということが世の中に明確に伝わる会社ほど、高く評価され結果として
売り上げ伸ばし成長していきます。

その会社の大きなそして遠大な目的を、新入社員であってもあなたが
理解することは、社会人としての大事な第一歩です。目的を理解したら
それを達成するための目標も理解しましょう。

会社には事業計画(目標)があり、部門実施計画(目標)、課実施計画(目標)、
係実施計画(目標)とつながっています。
新人といえども個人の実施計画(目標)もあるでしょう。

テクノファの無料冊子2 | 平林良人の『つなげるツボ』

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■□■ 平林良人の『つなげるツボ』Vol.248 ■□■    
*** テクノファの無料冊子2 ***
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前号から紹介を始めたテクノファの無料冊子、

【新入社員向け】
これならわかる!ISOマネジメントシステム入門読本

「ISOマネジメントシステム入門読本」(小冊子)無料進呈!
※現在は有料でのご提供となっております。

の各章について簡単に紹介をしたいと思います。

ですが、その前に、前号の紹介で100社を優に超える組織の方々から
小冊子のご請求を頂戴しました。この場を借りて御礼申し上げます。

さてこの本冊子は【新入社員向け】として学校を出て初めて社会人
となる方向けの内容としています。
第1章から見ていきましょう。第1章「社会人としての船出」です。

■□■ 船長は自分 ■□■

あなたは仕事に関してかなり細かい部分について上司から指示を
受けたとしても、その仕事を成し遂げるのはあなた自身であることを
忘れてはいけません。小さいながらも自分の船の船長さんとしての活動、
そして心構えを持つことが期待されているのです。
はじめのうちはうまく前に進まないかもしれません。波にのまれて
転覆するかもしれません。ですが、船長であるということを忘れずに、
どうすればうまく漕ぐことができるようになるか。
小さな船であっても船長としての気概を常に持って日々の仕事を
着実にこなしていくことが大事なのです。それによってあなたの実力は
どんどん増していくと共に信用もついてきます。
一歩一歩を焦らず歩んでいきましょう。

そしてもう一つのポイントはその道を歩む決断をあなた自身がしていることを
忘れないことです。この仕事をこの会社でしたい、と希望を胸に飛び込んだ
会社が今の会社なのではありませんか。就活で苦労して何とか縁のあった
会社だからそのような気持ではなかった、という方もいるかもしれません。
しかし社会人生活をこの会社で始めよう、と最終的に判断を下したのは
あなた自身です。

会社や上司が成し遂げたいと考えることをサポートするのが今のあなたの
仕事です。会社が全体目標を決め、その目標達成のために各部署、各人に
割り当てた活動項目について、上司から実行を求められればそれを果たす
義務が社会人にはあります。

■□■ 自分を知る ■□■

ビジネスにおいては、自分はどのような人間であるかという情報の開示は
とても大事です。自分自身と向き合うということの重要さは、実は年齢を
重ねても一向に色褪せません。自分を完璧に理解している人などいない、
と言ってもよいからです。定期的に時間をとって自分自身と向き合う機会を
設けることはとても価値があります。
自分を知る、ということは人生の中であるとき1回だけ(特に就活の時でしょうか)
すればよい、というものではありません。

日本人には「一年の計は元旦にあり」として、一つの区切りをお正月に設けています。
いまは元日もお仕事、という方が増えてしまったので、ゆっくり正月休みに
自分自身に向き合う、ということがなかなかできなくなってしまっているかもしれません。
日々の小さな成長も半年、一年経つとかなりの蓄積になり、自分でもわかるくらいの
違いを感じるケースもあります。定期的に自分と向き合う習慣を是非身に付けましょう。

■□■ 自社を知る、そしてお客様を知る ■□■

大事なことは、自信を持って自分の会社の説明ができるようになるということです。
入社して半年や1年では、会社のすべてについて、このような仕事をしています、
という説明は難しいかもしれません。
ですが、自分の所属する部門ではどのようなものを扱っているか、そしてそのものが
出来上がるまでに、どのような流れで、どの部署が関与するのか、という説明が
できるようになるよう努力しましょう。

社内の部署名を覚えることもとても大事です。その上でそれぞれの部署が、
どのような仕事をしているのかを理解していきましょう。
自社で制作している会社案内やホームページで発信している情報から、
自社の理解を深めていくことも有効な方法です。就活時に一通り見ていたとしても
会社に入ったあとに改めてじっくり勉強し直すとわかることも格段に違ってきます。

そして同時にお客様を知ることも大事です。ここで言うお客様を知る、ということは、
単に誰が自社の製品を購入してくれているか、という相手の名前(会社名)だけでは
ありません。どうしてそのお客様は自社の製品を購入してくれるのか、お客様が
求めていること、期待していることは何かということが理解できると、本当の意味で
お客様のことを知った、と言えるようになります。

テクノファの無料冊子 | 平林良人の『つなげるツボ』

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■□■ 平林良人の『つなげるツボ』Vol.247 ■□■
*** テクノファの無料冊子 ***
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弊社青木社長の著作を紹介してきましたが、弊社では

【新入社員向け】これならわかる!
ISOマネジメントシステム入門読本

「ISOマネジメントシステム入門読本」(小冊子)無料進呈!
※現在は有料でのご提供となっております。

という無料冊子をお客様に配布しています。
無料とはいっても全53ページもある本格的なISOマネジメント
システムの入門編の本です。

■□■ 新人教育 ■□■

組織には毎年新しい人が入ってきます。最近の新人採用は日本
社会成熟化の証の一つでしょうか、以前(20年前くらい?)と
打って変わった多様性が特徴になっています。

新人採用は3月に学校を卒業したフレッシュマンであったり、
時期を問わず年間いつでも入社してくる転職者であったりします。
組織には組織固有の文化、風土がありますので、まずは新人には
組織の文化に馴染んでもらうことが必要です。

■□■ 組織の文化、風土 ■□■

組織の文化(culture)は次のものから構成されます(ISO 9004:2018)。

・信念:beliefs
・歴史: history
・倫理: ethics
・行動: behavior
・態度: attitudes

組織は,新人に対して組織のミッション、ビジョン,価値基準などを
まず教えると思いますが、これらは組織の文化に馴染んでもらう第一歩と
なるものです。

■□■ ISOマネジメントシステム入門読本 ■□■

文化は組織に固有な形として随所にその顔をのぞかせますが、
マネジメントシステムもそんな形の一つです。
ISOマネジメントシステム入門読本は次の初めの言葉から
始まっています。

「この本を手に取っているあなたはこれからいよいよ社会に
乗り出そうとしている、あるいは社会に出て荒波にもまれ始めた方
であろうと思います。
社会人として仕事をしていくには、今までとは違う環境の中で
自分をそこに順応させ、その上で自分の所属する会社が業績を
上げるために毎日たゆまない努力を必要とします。
それは短期決戦ではなくマラソンに例えられるような長期戦です。」

■□■ 社会、組織にはルールがある ■□■

そして次のように続いています。

「社会では基本ルールが制定され、そのルールに則ってすべての人が
活動することによって秩序だった世界が実現することはお分かりでしょう。
そのために法規制が存在しますが、法規制だけでなく、自分たちが
拠り所とする組織経営の教科書とも言えるものが世の中にはいくつもあります。
組織の構造はマネジメントシステムと呼ばれるもので作られ、そして
日々の活動が行われています。
そしてそのマネジメントシステムを作り、運用していく上で、参考としている
指南書にISOマネジメントシステム規格というものがあります。」

■□■ ISOマネジメントシステム入門読本目次 ■□■

全53ページは、ISOの規格説明は第7章と最後に回わして、多くは
組織における新人の心構えの内容構成になっています。

第1章 社会人としての船出 5
序 はじめに 5
1.1 船長は自分 6
1.2 自分を知る 8
1.3 自社を知る、そしてお客様を知る 9
第2章 会社とは何か 12
2.1 社会の公器 12
2.2 三つの役割 13
2.3 経営の目的と目標 17
第3章 PDCAを回す 21
3.1 PDCAとは 21
3.2 PDCAサイクル 23
第4章 標準化・仕組み化 25
4.1 標準化とは 25
4.2 仕組み化とは 27
第5章 マネジメントシステムを知ろう 29
5.1 指揮命令系統 29
5.2 組織図 31
5.3 連係プレー 31
5.4 唯一無二の仕組み 33
第6章 ISOを知ろう 36
6.1 ISOは民間組織 36
6.2 ISOが発行する規格 38
6.3 ISOマネジメントシステム規格誕生の歴史 39
6.4 ISOマネジメントシステム規格の骨子 40
6.5 ISOマネジメントシステム規格の種類 43
6.6 ISOの認証を取得するとは 44
第7章 マネジメントシステムを構築し運用する 48
7.1 方針と目標 48
7.2 お客様の要望 49
7.3 設計・開発 49
7.4 製造、運用 50
7.5 監視測定、データ分析 50
7.6 内部監査 51
7.7 マネジメントレビュー 51
7.8 プロセス管理 52
7.9 是正処置 53

青木社長の著作―日科技連出版社-3 | 平林良人の『つなげるツボ』

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■□■ 平林良人の『つなげるツボ』Vol.246 ■□■
**青木社長の著作―日科技連出版社 -3**
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日科技連出版社から上梓された、

「経営者・経営管理者向け“これならわかる!できる!
経営成果を上げるISO 9001の読み方・使い方”
- 組織の潜在力を引き出す 認証にとらわれないISO活用論」

経営者・経営管理者の視点で考える 組織の成長・発展のための書籍

の読者が弊社青木あてにメールを寄せてこられた感想を紹介
させていただきます。
青木とはある認証審査でたまたま巡り合った方だそうです。

■□■ 私のバイブルです ■□■

株式会社テクノファ
代表取締役
青木 様

先般のMEL認証審査でお会いした安高水産の安岡です。
審査の解散間際にお声掛けと本をいただきありがとう
ございました。いただいた本は最初の数ページで
引き込まれました。まさにバイブルです。

弊社は●●社との取引条件でSQF(Safe Quality Food)認証や
SCSA(Seedlings Council for Sustainable Aquaculture)認証を
取得し、漁協内では数少ない認証審査経験のある生産者という
立場でした。

しかし、先日もお話しした通り認証マークで商品が
高く売れた経験はありません。それよりも認証審査の
プロセスがとても勉強になったと感じました。
そこで、認証取得を目指すことで組合内の生産者のスキルアップや
商品の品質アップに繋がるツールとしてなら意味があるのでは
ないかと提案していました。

貴著「経営成果を上げるISO 9001の読み方・使い方」は、
まさに私が漁協へ伝えたかったことでした。
ISO 9001は認証の種類が私どもとは違いますが、
内容も表現もバランスよく本質を捉えていて感動しました。

早速、愛南漁協の■■部長へ伝えると、部長は本を購入して
勉強するそうです。
部長は青木さんとお会いできなかったことを残念がっていました
私にとっても今回の認証審査において予期せぬ、そして
一番の収穫だったと思います。本当にありがとうございました。
またご縁があればよろしくお願いいたします。

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安高水産有限会社
代表取締役 安岡高身
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■□■ 愛南漁協 ■□■

愛南漁業協同組合は、四国愛媛県の南端に位置している愛南町にあり、
リアス式海岸と黒潮踊る太平洋に恵まれた豊かな漁場をもち、
黒潮躍る太平洋や豊後水道に位置する「足摺宇和海国立公園」
に面した、自然豊かな海の恩恵を受けています。

安高水産さんは愛媛県愛南町で「真鯛(マダイ)の養殖」に
取り組まれ、国内で一、二の出荷高を誇る最大手の会社です。
http://yasutaka-suisan.co.jp/index.php

都内のデパートにも商品が並ぶなど、業界をリードする会社で
あるからこそ、水産エコラベルに関しても高い知見を持ち、
認証審査の活用を経営に活かそうとされておられるのでしょう。
大勢の社員を抱える中で、「安心・安全で魅力ある商品を提供すること」を
経営理念とされ、毎朝6時半という早朝から一生懸命にお仕事に
取り組まれておられる会社です。

私たちがマダイを口にする機会はそうそうあるわけではありませんが、
単においしい、というだけでなく、安心、安全なタイを味わうことが
できるのも、安岡水産の皆さんなどの日々のたゆまぬ努力があるからこそ、
ということを改めて感じた、と弊社青木も審査の出張から帰ってきて
語っていました。

青木社長の著作―日科技連出版社-2 | 平林良人の『つなげるツボ』

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■□■ 平林良人の『つなげるツボ』Vol.245 ■□■    
**青木社長の著作―日科技連出版社 -2**
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弊社テクノファの青木社長が日科技連出版社から上梓した
「経営者・経営管理者向け “これならわかる!できる!
経営成果を上げるISO 9001の読み方・使い方”
 組織の潜在力を引き出す 認証にとらわれないISO活用論 」
を紹介しています。

今回はその第2回目ですが、著作全体の内容を目次紹介
により俯瞰してみたいと思います。

■□■ 経営者が押さえておくべき根幹 ■□■

第1章は「経営者が押さえておくべきISOマネジメントシステムの根幹」
となっています。ISOは審査を受けるためだけにあるのではありません。
本来は、経営者が自社の組織経営を考えるうえで、ISO 9001であれば
品質面、ISO 14001であれば環境面からのアプローチ方法を示す
羅針盤としての存在意義をもつものです。

残念ながらそのような概念・考え方が広まっているとはいえないのが
現在の状況です。ISOは審査員が使いこなせば良い規格ではなく、
経営者こそ自分なりの視点、着眼点で読み解き、活用して
いかなければなりません。

ここでは、3つの視点と7つの管理ポイントを整理し、そこから
ISO 9001ではどのように品質経営が展開されていくのかを
経営者視点で読み解いています。

■□■ ISO初学者のための基礎的な情報 ■□■

第2章では、経営者視点とISO(特にISO 9001)が非常に近いもの
であることを感じていただくため、ISOマネジメントシステム
(ISOMS:ISO Management System)の基本に立ち返り、
ISOMSとは何かについての基礎的な情報を網羅しています。

■□■ 認証の意義、価値 ■□■

第3章では外部から審査を受けることの意義、価値を説明しています。
組織は、ルールを定めそのルールに基づいて日々の仕事をしていく
ことが必須ですが、そのルールには文書化が必要なものがあります。

最たる例は就業規則でしょう。普段目にすることはない文書であっても、
いざ何かを確認しよう、とした際に文書はとても重要な役割を果たします。
方針管理から始まり、どのような人材そして設備を整えるか、設計開発や
原材料の調達はどのように行っていくか。そしてモノづくりあるいは
サービス提供の方法や検査の仕方などの重要管理点をISOは規定しています。

認証を取得することにより、会社は外部の機関から「ISO国際規格に
基づく形で製品・サービス提供のための仕組みができあがっています」
ということを認めてもらったことになります。
そして認証を取得したことを国内外にアピールできるようになります。

■□■ 経営者視点でISOを読み解く ■□■

第4章はISO 9001規格要求事項を取り上げています。
幾つかの解説書にあるような逐条解説ではなく、規格の解説に大胆な
濃淡をつけています。経営者、経営管理者にとってISOマネジメントシステムの
ベースとなる部分を説明しています。

特に知識面で押さえておくべき主要ポイントを抽出し、且つより実践的な
視点での解説を付けています。

■□■ ISO実践手法8項目 ■□■

第5章はISOマネジメントシステムを活用していく上での実践手法を8項目に整理し、
説明しています。ここにはISOのレベルを超えた経営管理の視点が示されています。
ISO 9001にはレベル設定の概念はありません。しかし、認証取得後もさらに上位レベルに
進むべき道があるということを意識しておくことは大切なことです。
経営者が「いつまでに自組織の経営レベルをどの水準に持って行こう」と考えない限り、
組織の明るい未来はそう簡単には訪れません。

経営者としての大事な仕事がここにあるのです。

これから組織が成長させ、その過程で社員数も増えていくと将来を描いている組織であれば、
ISOで規定している枠組みの活用はあくまで最初の段階です。
この最初の段階から、固有技術と管理技術を使い分け、うまくバランスをとりながら推進
させていく5段階モデルを紹介しています。