—————————————————-
■□■ 平林良人の『つなげるツボ』Vol.129 ■□■
*** イギリスから・・・ ***
—————————————————-
■□■ 元旦はイギリスにいました ■□■
昨年暮れからイギリスに滞在し、元旦はロンドンで過ごしました
。ロンドンの元旦はきれいな青空に恵まれピカデリーサーカスも
リージェントストリートも元旦を祝う人で混雑していました。
■□■ 旧友との懇談 ■□■
イギリスには年1回ほど行きますが、そのたびに友人と懇談しま
す。今年の話は何と言ってもイギリスのEU離脱に関してのもの
でした。
友人の話ですと、2016年6月23日の国民投票はいろいろなこと
が重なって、結果、離脱ということになったそうです。
その数日前にコックス議員が銃殺されるという悲劇が起き、残
留派や彼女の死への同情票が集まると思われていたにも関わ
らずあまり影響がなく離脱ということになったのは、それなりの
時代の波が来ていたという解説を聞かされました。
■□■ EU離脱交渉の動向 ■□■
いずれにしても、今年からイギリスのEU離脱の交渉が始まりま
すが、2年間はかかる、いや2年間はルール上の話で実際は4
年位かかるのではないか、と言われているとのことです。
実際、こちらでTVを見ていても毎朝のBBCのニュースは、イギ
リス国内、国際情勢の話題で日常の生活につながる話が多く思
えました。
メイ首相のEU離脱交渉の動向などの話題は乏しく、歴史とは長
いスパンで後から見ないと出来事の本当の影響は理解できな
い、ということを今更ながら思い知らされました。
■□■ 時代を読む ■□■
もちろん、政権では我々に見えないところで後日秘話と称される
ようなこと、話、計画が進んでいるのでしょう。
我々には知らされないだけでしょうが、イギリスにいる日系企業
がどんな影響を受けそうなのか(もしかしたら受けないかもしれ
ないが)を友人から聞いてきました。
現在イギリスにいる日系企業は約950社、工場、不動産などへ
の投資累計金額は約2兆円に上るそうです。
最大の懸念はイギリスからヨーロッパ各国(EU加盟国)への関
税の扱いだそうです。
すでにカルロス・ゴーンさんはメイ首相と意見交換をしているそ
うです。
会談では英国北部サンダーランドに大きな工場をもっている日
系企業として、ゴーンさんは日産に不利にならないようにお願い
をしたそうです。
それに対してメイ首相からは不利にならないようにするという言
質を得たそうです。
■□■ ポンド安で資産が減る? ■□■
昨年、イギリスのEU離脱が伝わるとポンドが大きく下がりました
が、それも落ち着いてきており、ロンドン市内の家などの不動産
は再び上がり始ったそうです。
日本と違ってイギリスの不動産は基本的に下がらないのだそう
です。20,30年おきに立て直す日本の建築物と異なりイギリス
では100年、200年は当たり前で、固定資産税が無いので不動
産投資は積極的なビジネスと見られているのだそうです。
■□■ 今年も宜しくお願いします ■□■
ことしはアメリカのトランプ大統領の就任が目の前で、政治的、
経済的に大きく変動することも予想されますが、本年もISOマネ
ジメントシステムを中心に情報をお伝えしていきたいと思います
どうぞよろしくお願い致します。